月次の決算に時間がかかる場合

月次での決算数値が確定するまで時間がかかり、なかなか早期化できないと相談受けるケースがあります。

あまり試算表など外部から求めれれない会社では、月次はなんとなく数値をまとめて、本決算で頑張るといったことも多いと思います。
ただし、融資の関係やM&Aで状況が変わり、金融機関や親会社に説明が必要になることがあり月次決算の早期化に取り組むが思うようにできない場合もあります。

融資関連のお仕事で、試算表をお持ちいただいて相談する場合に、持参頂いた最新の試算表が2~3カ月前のものといったケースがたまにあります。

会社立ち上げ当初などは、社員も少なく、コミュニケーションはよかったのに、社員が増えると、それぞれ分業化して、今まで簡単に出来ていたことができなくなっていることもあります。

■月末業務の見直し

月末業務が煩雑で、月をまたいでも処理がズルズル引っ張られて、月次がきっちり締まらない、締めようとする意識がないことがあります。
売上の請求処理や経費処理に時間がかかる場合は、売上締め日や経費締め日の変更(分散)など考えてみましょう。

事業規模が大きくなるにつれ、会社が組織化、分業化が進み、営業部門と管理部門のコミュニケーションも大切になってきます。

販売契約の仕方についても、会社としての方針を定めたり、何をもって、売上計上するかの認識も社内の関係者で共有して確認しておくことも必要です。

特に何も言われないから、以前からの方法がそのまま継続されることが多いので、経理など管理部門も受け身ではなく、改善する考えは伝えておきましょう。

■グループ会社などの取引

お互い融通がききそうで一番やりとりが難しいのがグループ会社間の取引処理です。
同じ建物の同じフロアにいるのに、書類がなかなか回ってこなかったり、関係性で強く言えなかったりもしますが、お互いの債権債務を毎月しっかり合わせることで、何が問題になっているのか探してみるのも良いでしょう。

■融通が利くように見直してみる

例えば、責任者の押印が必要な場合に、責任者が急な出張に出かけた場合には、権限委譲した代理の人が押印できるようにしておくなど、出来ないと思い込んで思考停止するのではなく、出来る方法を柔軟に作っておくことも大切です。

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【編集後記】
今日は3社分経理チェックと経営分析を行いました。
各社それぞれ種類が違う3種類の会計ソフトを使っていたので、慣れるのに時間がかかりました。

【昨日の1日1新】
アトリエうかい ふきよせ薬菓子

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