【freee基礎 #2/10】スマホアプリとパソコン、freeeの使い分けをどう考えるか

freeeは、スマホアプリでもパソコンでも利用できます。

スマホアプリはAndroid・iOSの両方に対応しており、少し機能に違いはありますが、いずれもスマホにインストールして使います。

一方、パソコンではブラウザ上で操作するため、画面を広く使えるので、複数の情報を整理しながら使うことができます。

スマホアプリは、持ち運びができ、カメラを使ってレシートを読み取れるなどの便利さがあります。

また、確定申告書の作成から電子申告によるオンライン提出まで対応しています。

できればスマホで全て完結できるのが便利ですが、実際にはそれぞれに得意・不得意があります。

どちらか一方しか使えなかったり、こだわりすぎたりすると、

気づかないうちに操作しづらい方法に偏ってしまい、うまく活用しきれないこともあります。

そこで今回は、スマホとパソコン、それぞれの使い分けについて整理してみたいと思います。

スマホは記録用、パソコンは整理と管理用

スマホアプリは、手元にあってすぐに操作できるため、その場での入力に向いています。

たとえば、レシートを受け取ったその場で撮影・登録ができます。

電車などの移動中に取引を登録することもできます。

その場で処理ができることで、未処理の取引が後回しになってしまうのを防ぐこともできます。

いっぽうで、パソコンのほうは、仕訳データのインポートや大量のデータ修正、取引先マスターなどの整理など、

一括処理や個別の細かい修正といった作業には、広い画面を活かせるパソコンのほうが向いています。

また、レポート機能はスマホにもありますが、全体を整理・俯瞰して確認するには、やはりパソコンのほうが適しています。

このように、役割分担のイメージを持っておくことで、より効果的に活用できるようになります。

画面構成と操作性の違いを理解しておく

スマホアプリとパソコンでは、同じfreeeでも見える範囲や使い勝手が異なります。

スマホは、直感的に操作しやすさがあります。

登録や確認などのときに、1画面ずつ順にタップして進むため、操作感がわかりやすい画面構成になっています。

いっぽうで、パソコンでは個別の取引や、帳簿と残高の全体像を同時に確認できたり、チェックや修正がしやすいです。

具体的には、タブや複数ウィンドウを並べて同時に確認することが可能です。

また、CSVファイルなどのアップロードや、帳簿をPDFで出力することにも対応しています。

こうした違いを知っておくことで、この作業はスマホ向きか、パソコン向きかの判断がしやすくなります。

使い分けの判断基準を1つ持っておく

freeeを、いつもなんとなくスマホで使っている場合や、パソコンだけでしか使わないという使い方では、どちらも活かしきれていない可能性があります。

おすすめは、普段あまり使っていない方を、短期間でもいいのでとことん試してみることです。

実際に使ってみると、得意・不得意がわかるので、

まずはなんとなくではなく、あえて限界まで使ってみることで、思わぬ便利な機能に気づくこともあります。

そこから、スマホでは現場での入力、パソコンでは確認後、全体管理で仕上げるという

シンプルなルールを軸にしておくと、どちらで作業するか迷うことも減り、効率よく進められるようになります。

ただし、使い方に正解はありません。

大切なのは、自分の業務や生活リズムに合わせて、無理のないスタイルを見つけることです。

まとめ

スマホは現場での記録向き、パソコンは整理・管理向きといった特長を理解し、目的で使い分けることで、効果的に活用できます。

慣れている方ばかりに頼らず、もう一方も意識的に試してみることで、新たな使いやすさにも気づくことがあります。

 

【次回予告】

次回は、【freee基礎 #3/10】「freeeでどこを見ればいいかに迷わなくなる視点」についてお届けします。

 

【補足  本記事の内容について】

※本記事は、2025年5月時点のfreeeの機能・仕様に基づいて執筆しています。

※以降のアップデート・画面変更などにより、内容が一部異なる可能性があります。

※実際の操作や仕様については、公式サイトやサポートページもあわせてご確認ください。

※記載の内容は著者の経験と知識に基づいた一般的な情報です。

 個別の経理処理や税務判断については、税務署または顧問税理士にご確認ください。