小学校で租税教室の講師として課外授業に行ってきました

税理士や税務署職員が、小学校や中学校に出向いて「租税教育」を課外授業として実施することがあります。
子どもたちが、税金をきっかけに社会について考えることを狙いに実施されています。
今回私は埼玉県行田市にある小学校に、租税教室の講師として行ってきました。
6年生の学年全体(2クラス約60名)に対して一人で授業を行いました。
子供のころから税金を考えるきっかけや、少しでも税の理解が深まればいいなと思っています。

事前の準備

租税教室の講師をする前に、税務署での研修を受けます。
税理士の他に、市役所の市民税課の方、法人会の方など研修を受けていたので、場合によっては税務署職員や税理士以外も講師をするみたいです。
その後別の日に、私の所属する関東信越税理士会の合同研修にも参加して、最近の租税教室の授業内容など学びました。
直前には、他の税理士の租税教室を見学する機会もあって、どのように実際授業をしているのか見ることができて参考になりました。
一ヶ月前には小学校の先生と電話で簡単に事前打合せを済ませています。

授業の内容

授業が始まる5分前には生徒さんが教室に集まってくれました。
授業開始前から質問が出始めて、積極的な生徒さんが多い印象でした。
最初に自己紹介と税理士の仕事について説明をしました。
税理士という職業はほとんど知らないみたいです。

授業は45分間で、途中にDVDを見る時間が約15分ほどあります。
あれもこれも伝えたいと思うと時間が少ないので、ポイントを絞って説明しました。
税金の種類、使われ方、どのように税金のルールが決まるのかを説明しました。

聞いているだけにならないように、クイズなどで参加する形も取り入れました。
DVDの内容は税金がもし無くなったら、世の中がどうなるかというアニメです。
声優は野沢雅子さんがされているので、みんな悟空の声だと気づいたみたいです。

その他には、一億円の札束レプリカ(約10kg)も使って、どれくらいのお金が税金として集められ、使われているかも説明しました。

みんながルールを決めている

最初は「税金がないほうがいい」と言っていた生徒さんも、税金は大切なんだとわかりましたと最後にみんなを代表して発表してくれてよかったです。

生徒の皆さんは18歳になると選挙権が与えられることは分かっていたので、税金についても自分たちが主役となってルールを決めていくことになるから、日頃から税金についても考えておくことが大切だと最後に伝えました。

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【編集後記】
行田市ということで、生徒さんの上履きはみなさん足袋でした。
(行田市は江戸時代からの足袋の生産地です)
【昨日の1日1新】
浦和公証センター
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